キャンピングカーに搭載できるディープサイクルとは?
2024/04/26
こんにちは。キャンピングカーのバッテリー交換などを行っております、橋本オート商会です。
キャンピングカーにはエンジンを動かすためのメインバッテリーの他にサブバッテリーというバッテリーを搭載します。そのサブバッテリーにはいくつか種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。
キャンピングカーでの過ごし方は人それぞれのため、その用途や予算によって最適なバッテリーを選ぶ必要があります。
本日はその中からディープサイクルバッテリーについてお話させて頂きます。
目次
ディープサイクルとは?
ディープサイクルとは、「充電量の80%まで放電が可能であること」を指します。つまりキャンピングカーのサブバッテリーとして使用されるディープサイクルバッテリーとは、深放電に強いバッテリーを指します。
キャンピングカーに搭載する
『ディープサイクルバッテリーとは?』
キャンピングカーに搭載できるディープサイクルバッテリーとは、鉛バッテリーのうちのひとつです。
鉛バッテリーにはスターティング用のバッテリーと深い放充電を繰り返す事に耐えられるバッテリーがあり、ディープサイクルバッテリーとは二番目の深い放充電の繰り返しに耐えられるバッテリーの事を指します。通常バッテリーは充電が満タンの状態から空の状態になるまでバッテリーを使用すると大きなダメージを受けてしまいますが、ディープサイクルバッテリーはそうした使用にも耐えられるよう作られています。そのためキャンピングカーに使用する鉛のサブバッテリーとしては最適なバッテリーです。
ディープサイクルバッテリーの
メリットとデメリット
【ディープサイクルバッテリーのメリット】
・従来の鉛バッテリーに比べて長持ちする
ディープサイクルバッテリーは充放電回数が多い方に強いため、従来の鉛バッテリーに比べると長持ちします。
・リチウムイオンバッテリーよりは安い
ディープサイクルバッテリーは鉛バッテリーのため、リチウムイオンバッテリーよりは安く搭載する事ができます。
【ディープサイクルバッテリーのデメリット】
・鉛バッテリーの中では価格は高め
ディープサイクルバッテリーは鉛バッテリーの中では費用が高めです。
・鉛バッテリーのため重たい
ディープサイクルバッテリーは鉛バッテリーのため、重量があります。そのためキャンピングカーに複数搭載するような場合には特に車体に負担がかかりやすいです。重量のあるバッテリーは燃費にも影響するため、デメリットとなります。
ディープサイクルバッテリーの種類
・開放型ディープサイクルバッテリー
開放型のディープサイクルバッテリーは最もポピュラーなタイプで、バッテリーの蓋が密閉されておりません。容器が密閉されていないため急な電圧変化にも対応し、バッテリーの膨らみを抑制します。ただ、容器の中に満たされている液体(希硫酸)が減少してしまうため、定期的に補充する必要があります。
・密閉型ディープサイクルバッテリー
密封型のディープサイクルバッテリーは内部で発生したガスは外に出ないようになっています。開放型ディープサイクルバッテリーは発生したガスを逃がさずに内部で還元しているため、容器の中に満たされている液体(希硫酸)の現象も最小で済みます。そのため定期的に希硫酸を補充する必要のある開放型ディープサイクルバッテリーに比べるとメンテナンスフリーと呼ばれる事もあります。ただ、内部に発生したガスを逃がせないため大量にガスが発生し許容量を超えてしまうと容器の膨らみに繋がってしまう可能性があります。
ディープサイクルバッテリーの注意点
・完全放電は避ける
ディープサイクルバッテリーは放電に強いバッテリーですが、完全放電(100%以上の放電)は避けた方が良いです。完全放電を繰り返してしまうとディープサイクルバッテリーといえど強いダメージを受けてしまい、寿命を縮めてしまうためです。
・長期間使用しない場合
ディープサイクルバッテリーを長期間使用せず保管しておきたい場合には風通しが良く暗くて涼しい箇所に保存するようにしましょう。少しずつ放電はしてしまいますが、長期間の保管をすることができます。
キャンピングカーに搭載できる
ディープサイクルバッテリー以外のバッテリー
・リチウムイオンバッテリー
リチウムイオンバッテリーとは、リチウムイオンを使用したバッテリーのこと。 ディープサイクルバッテリーをはじめとした鉛バッテリーに比べて軽量で充放電回数も10倍ほど。長持ちで急速充電や急速放電に対応しておりキャンピングカーで過ごしつつ多くの電力を使う電化製品を安定して使用する事ができます。その性能の良さから近年鉛バッテリーに代わって人気が出てきているバッテリーです。ただしディープサイクルバッテリーに比べると費用がかかるため、用途や予算を考えて搭載するバッテリーは考えましょう。
まとめ
ディープサイクルとは、「充電量の80%まで放電が可能であること」です。そしてディープサイクルバッテリーとは鉛バッテリーの中でも深い充放電を繰り返す事のできるバッテリーで、従来の鉛バッテリーに比べて長持ちするメリットがあります。ただ鉛バッテリーのため重量がある点やリチウムイオンバッテリーには性能の面ではかなわないというデメリットもあります。ただリチウムイオンバッテリーにもディープサイクルバッテリーにもメリットやデメリットがありますので、広い視点で考えキャンピングカーに搭載するサブバッテリーを決めるようにしましょう。
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