キャンピングカーのトイレ問題｜種類と清掃方法について

こんにちは！埼玉県を中心に関東圏内幅広く、キャンピングカーのメンテナンスに携わらせていただいております橋本オート商会です。キャンピングカーにトイレ、あった方がより便利に快適なドライブを行う事ができますが、設置するためには場所や費用の問題もつきものです。今回はそんなキャンピングカーのトイレ問題について、種類や清掃方法の面からメリットデメリットについて考えていきましょう。

キャンピングカーに設置できるトイレには、ブラックタンク式といわれるトイレがあります。船に設置するトイレと同様のタイプであることからマリン式トイレとも表現されます。床下などに100リットル程度の容量を持ったタンクを設置しており、安定感もよく安心して利用することが出来る点がメリットです。ただし、完全に固定させるトイレであるために、畳半畳分の場所が必要になる為、ある程度大型のキャンピングカーでなければ設置が難しいでしょう。4～5人で1週間程度、処理をする必要なく使用し続けられる為、災害時等にも衛生的に安心して利用することが出来ます。溜めた汚水についてはRVパークや道の駅に設置されているダンプステーションにて排水用ホースと接続する事で処理ができます。一般家庭のトイレ掃除程度のメンテナンスで問題ない為、手入れも比較的簡単に行う事ができます。注意点としては、処理をするためのダンプステーションがどこにあるかを確認する必要がある点です。

■設置可能車種タイプ：大型キャンピングカー｜海外製が多い

キャンピングカーの車内に固定するのではなく、据え置き設置でトイレが出来るようにするポータブル式のトイレもあります。便座とタンクが一体化している水洗トイレが主流で、処理方法は汚水タンクを取り外して処理場所にもっていくだけ。木製や金属製等の種類があり、背もたれの有無も選べたりとたくさんの商品があります。タンクの容量は10リットル程度の為、1～2日程度で処理が必要になるでしょう。RVパークなどに設置されているダンプステーションや、自宅のトイレに汚水を流して処理をし、その後各自で清掃作業を進める事で衛生的に使用することが出来ます。選ぶ製品によっては、軽すぎて安定しにくかったり、清掃の手間がかかったりするために柔軟に検討する必要があります。

■設置可能車種タイプ：バンコン・バスコン・キャブコン

車内にトイレを固定させるタイプの為より家庭のトイレ空間に近い空間を作ることが出来ます。容量は20リットル程度のため1～3日程度で処理が必要になります。RVパークなどのダンプステーションに流し、タンク自体を清掃する事で清潔なタンクを保つ事ができます。ただし、設置に際しスペースが必要になる点・価格が高い点・故障してしまった際の費用が高くなる点から、実装させる方は少ないことが現状です。

■設置可能車種タイプ：大型キャンピングカー｜海外製が多い

キャンピングカーの車内にトイレを設置すれば、いつでも気軽に使用することができるため、やはり利便性は向上します。旅先においてトイレがあるかという心配をする必要がなくなるので、より自由なドライブが可能です。小さなお子様との旅行の場合には特に重宝するでしょう。

そうはいっても、費用もかかりますし、設置することである程度スペースも必要になるものです。車内にトイレ設置は必ず必要というわけではありません。設置していない場合には、旅先・外出先でのトイレの有無を事前に確認しておくだけで、ある程度気持ちにも余裕を持ったキャンピングカードライブを計画することが出来ます。適宜道の駅やサービスエリアなどのトイレを使用するなどし、うまく付き合う事で車内設置をせずとも旅行を計画することが出来ます。

今回はキャンピングカーに設置できるトイレの種類について解説してきました。大きく分けて3つのトイレがありますが、より快適なドライブや車中泊をするために活躍できるものでしょう。ただ、必ず必要というわけではなく、あればより快適・なくても旅先でトイレ情報をチェックすることで安心できる旅行を計画できますので、自分たちの用途によって柔軟に検討していきましょう。